毎日多くの患者さんを診ていて感じることがあります。
それは、快復のスピードです。似たような症状、年齢、体格なのに一気に快復する人、ゆっくりの人、ずーと小康状態で突然快復する人・・・。
食生活、環境、マインド、年齢的、体力的な違いもありますが他の違いはなに?
それは、患者さんが「正しい身体の考え方」を分からないのでは?
ということです。施術を受ける前に自分の身体に対して正しい考え方を持っていないと時間、お金の無駄になるかも知れないし、トラブルの原因にもなりかねないません。
あなたも真剣に良くなりたい、私も全力で施術したい。インフォームドコンセント(説明と同意)、双方の了解が取れた時に最高度の施術効果が生まれると考えています。
この項目の文章は一般の方にもわかりやすく役立つ内容の師匠の本から引用。おすすめの本です。
あなたの症状は治るために必要です。
なぜなら、生体は回復機能が正常なうちは症状として出現し治癒力を高めているからです。本来の自然な状態においても回復困難な状態に陥ったときが本当の病気であると考えています。
生体は本当の病気になる前に常時、状況に応じたサインを出して協力を求め続けています。それが、一般的症状ですが、これらをすべてひっくるめて病気、障害と決めつけるのは正しくありません。
なぜなら、多くの疾患、症状あるいは通常、口にする病気を、病気(壊れた心身)として自身が決めつけ認めてしまったとき、一方的に他者にすがり、自身の治癒力への信頼を放棄しているからです。
自ら回復力を否定された身体の治癒力がどこまで機能するのか容易に判断がつくでしょう。自力で快復できる本来の自然状態に戻してあげることで解消する極めて多くの症状、障害が壊れたという機械的身体観によって快復力が極端に低下してしまうことを知って欲しいです。
こうして自己の意識が症状あるいは障害を治りにくい難治疾患にまで変えてしまい、健康になれない人々が現代社会には満ち溢れています。
治癒力は体への自らの信頼とそれを認めることによって100%機能します。そのためには体が常時微調整を行っている生命現象を直視する必要があると感じています。その微調整が痛みを代表とする症状です。
私たちが日頃、自身の体を信頼、尊重し、その体からの教えを自分の感覚で正しく聞き取ることに注意していれば、その症状をじゅうぶん調整可能な段階で知ることがでてて、健康状態を維持することができるでしょう。
症状の正しい意味を知ってそれに協力すること、平たく言うと症状を受け入れることが健康回復の最大のコツです。自己の治癒力を100%認め信頼することが症状を受け入れることなのです。
症状を受け入れることが最大限治癒力を認め信頼することにつながり、病気を認めることは治癒力を否定することになります。このように医療において、患者さん自身の体に対する認識力が健康を大きく左右しています。
どうか症状やご自身の身体を敵対視し憎むのではなくて,「ああ~今の私の身体は一生懸命治そうとがんばってくれているんだ!」と考えてください。
それが一番早く快復するコツです。
私たちが多く口にする、故障したという意味の病気というものは本来ないものです。症状あるいは障害という存在を、すべて生命維持機構現象の一環としての視点からとらえていかなければ自己の生命観を誤り、正しい健康管理はおぼつかないのです。
多くの人が考える思考、それは、病院、高額な薬剤、権威がある先生に診てもらえば快復するかも知れない。です。
それは違います。あなたの身体を快復させるクスリはあなたの身体の中から出てきます。なぜなら、あなたの身体を一番よく知っているのは「あなた自身」だからです。
そのお手伝いしか私にはできませんが、ご縁がある方の後押しを全力でさせていただきたいと思っています。
医聖ヒポクラテスの言葉「人間は生まれながら100人の名医を持つ」
これは自然治癒力のことです。